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2010年9月10日 (金)

金曜日はメルマガ、秋が見えてきた!

ども、明け方はだけたタオルケットを探して目が覚めた(た)です
日中は射すような日差しと厳しい残暑なのですが、季節はようやく変わり目です

(ま)のメルマガで詳しくどうぞ
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   お天気Magazine九州 2010.9.9号
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◆異常気象分析検討会の検討結果公表

 先週3日(金)に気象庁から、この夏の極端な高温について異常気象分析検
討会で分析した結果が公表されました。異常気象分析検討会は大学や研究機
関などの専門家で構成されるもので、これまでにも大雪などの異常気象が発
生した際にその要因などについての分析検討を行ってきています。
 この夏の極端な高温については、次のようなことが要因として指摘されま
した。

1.北半球中緯度の気温が非常に高かった
  ことしは春にエルニーニョ現象が終了しましたが、エルニーニョ現象が
 終了した後は、地球全体の対流圏の気温が上昇することが知られています。
 さらにことしは夏になってラニーニャ現象が発生しましたが、ラニーニャ
 現象発生時には北半球注意度の気温が高くなる傾向があり、これらの要因
 が重なった可能性があります。
  さらに、地球温暖化に伴って北半球中緯度の気温は長期的に見て上昇し
 ています。

2.勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けた
  この夏は、偏西風の南北への蛇行が大きく、それに伴って日本の東で太
 平洋高気圧が発達。さらに大陸ではチベット高気圧が発達し、それらが重
 なるような形で日本列島に張り出しました。これら高気圧の発達には、イ
 ンド洋や太平洋西部の海面水温の分布が影響したと考えられます。

3.オホーツク海高気圧の影響がほとんどなかった
  北・東日本ではオホーツク海高気圧が発達すると冷夏になることがあり
 ますが、ことしはオホーツク海高気圧の影響がほとんどありませんでした。

気象庁「異常気象分析検討会の検討結果の概要」
http://www.jma.go.jp/jma/press/1009/03a/extreme100903.pdf

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◆台風9号、対馬を通過

 3日(金)に沖縄の南東海上で発生した台風9号はやや発達しながら東シナ
海を北上。7日(火)には向きを北東に変えて、午前11時半ごろには対馬付近
を通過しました。
 台風が九州の西海上を北上していた6日(月)には長崎県五島市で1時間に
70ミリを超える非常に激しい雨が降りましたが、対馬海峡に達した7日(火)
にはやや勢力が弱まったこともあり、九州への風や雨の影響は比較的小さく
てすみました。

 台風9号は、対馬海峡通過後、山陰沖を東へ進み、8日(水)午前11時過ぎ
に福井県敦賀市付近に上陸。岐阜県付近を通り、午後3時に静岡県で熱帯低
気圧に変わりました。ただ、8日は東海や関東に南から非常に湿った空気が
流れ込んだため、神奈川県の丹沢湖で 500ミリ近い記録的な雨が降るなど、
広い範囲で大雨が降りました。

------------------------[お天気の豆知識]----------------------------
【台風と熱帯低気圧】
 今週は台風9号が静岡県で熱帯低気圧に変わった後も、東海や関東でたい
へんな大雨が降り、被害が発生しました。

 台風と熱帯低気圧は、最大風速で区別されます。最大風速が17.2メートル
以上なら台風、それに満たなければ熱帯低気圧です。
 雨雲の規模などは一切関係ないので、台風であってもあまり雨を降らさな
いものもあれば、熱帯低気圧でも並みの台風以上の大雨を降らせるものもあ
ります。

 熱帯低気圧は、以前は「弱い熱帯低気圧」と呼ばれていました。しかし、
「弱い熱帯低気圧」による大雨で川が急激に増水し、キャンプ客らが流され
る事故が発生したのを機に、油断を招かないようにとの目的で、2000年から
「弱い」をとって、「熱帯低気圧」という呼び方に改められました。

------------------------[お天気屋のつぶやき]------------------------
 「なんで最近、京田辺の気温がこんなに高いんだろう?」。こんな会話を
私たちの職場でしていました。京都府の南部、奈良県との県境に近い京田辺
(きょうたなべ)市では、今週5日(日)に9月としては国内での観測史上最高
となる39.9度という気温が観測されるなど、この夏、急に高い気温が取り上
げられることが増えていたのです。

 そこへ出てきたのがこちらのニュース。
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20100907000025
アメダスの温度計に植物のつるが大量に絡んでいたというのです。アメダス
などの温度計は、金属の筒の中にファンがついていて、風を循環させて気温
を測っています。しかし、何らかの原因で風を取り込むことができなくなる
と、空気が中にたまり、実際より高い気温が観測されてしまいます。
 結局、京都地方気象台で検討の結果、今回の39.9度という気温については
「有効」という結論に至ったそうですが、妥当なのかどうか、疑問は残りま
す。

 また、読売新聞には「京田辺だけじゃない!各地に草だらけのアメダス」
というニュースも。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100909-OYT1T00645.htm
 この記事の中に出てくる東北大学名誉教授の近藤純正さんは、全国の気象
観測所を訪ね歩き、ついには岡山県津山市の気温や風速の観測環境を守るた
め、競売されそうになっていた測候所跡地を買い取る費用として 500万円を
津山市に寄付したという方です。

 気温のデータは、地球温暖化を議論する際の基本となるもの。観測データ
が信頼されなければ、地球温暖化の議論までも信頼されないものとなってし
まうかもしれません。それだけに正確な観測データは重要なものであるとい
えます。

産経ニュース「国に代わって土地まで確保「気象観測の黄門さま」」
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100819/scn1008190257001-n1.htm

--------------------------[これからの天気]--------------------------
 猛暑がようやく終わりそうです。
 10日(金)は晴れですが、午後は山沿いを中心ににわか雨も。日中はまだ暑
さが厳しく、35度近くまで上がるところもありそう。
 しかし、11日(土)は北から秋雨前線が近づいてくるため、、九州北部から
雲が広がり、雨が降り出すところも。さらに12日(日)には九州南部も次第に
雨が降り出しそうです。天気が崩れ、さらに北から秋の空気が流れこんでく
るため、気温が下がってきます。
 来週は秋雨前線の影響でぐずついた天気となり、涼しい日が続きそうです。
                                (ま)
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日本気象協会九州支社 http://www.jwaq.gr.jp/

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